猫はとにかくじっとしていられません。飛び跳ねることはよくあることなので、怪我や事故は避けられません。このような場合、飼い主はできるだけ早く猫をより完備した技術と設備を備えた病院に連れて行き、病院に行く前に応急処置を施して、猫の怪我を軽減する必要があります。
猫の緊急事態に適切に対処できるように、飼い主は以下にまとめた一般的な治療法を身に付けておくと、同じ問題に遭遇したときに慌てることなく、迅速かつ巧みに対処できます。
猫が怪我をした場合の対処法
出血の問題
猫が少し出血している場合は、ガーゼで押さえて出血を止めることができます。治療後10分ほど経っても出血が続く場合は、出血を止めてできるだけ早く猫を病院に送って治療を受けさせる必要があります。人間用の消毒液を使用すると猫が大量に出血することもあるので、自己判断で勝手に使用しないでください。
火傷の問題
猫が火傷をした場合、火傷した部分をすぐに冷やす必要があります。冷水シャワーで冷やすことができます。病院へ向かう途中で、タオルに保冷剤をつけて猫の体を冷やすと、猫が快適に過ごせるようになります。
骨折の問題
猫が骨折した場合は、怪我をした部分を動かさず、すぐに病院に連れて行ってください。猫が痛がっているように見える場合は、抱き上げるときに怪我をした部分に触れないように注意してください。
発熱の問題
猫の体温が高すぎる場合は、病院に送る前に体温を下げなければなりません。脇の下や太ももの下に保冷剤を巻いたタオルを当てて冷やすのもよいでしょう。猫の体を急激に冷やさないように注意し、氷が猫の体に直接触れたり、濡らしたりしないようにしてください。猫が震えている場合は、毛布で包んで病院に連れて行き、治療を受けてください。
痙縮の問題
けいれんが起こると、猫は口から泡を吹き、地面に倒れ、失禁することがあります。この時点で慌てないでください。主に猫が家具やその他の物に触れないように保護します。けいれんが止まったら、猫を毛布で包み、しばらく観察します。猫の状態が安定している場合は、すぐに病院へ送ってください。
摂取または飲用
猫が誤って異物を飲み込んでしまった場合は、すぐに口を開けて、口の中に異物が残っていないか確認する必要があります。取り除ける場合は、指を使って猫が異物を取り除くのを手伝ってください。猫が誤って液体を飲んでしまった場合、数時間以内に腸に流れ込んでしまうので、すぐに病院に連れて行ってください。
熱中症の問題
夏の最も暑い時期には猫も熱中症になることがありますので、エアコンの効いていない閉め切った部屋や車内にいる場合は注意が必要です。熱中症になると猫の体温は41℃以上になります。この時、エアコンの温度を上げて、エアコンの届かない場所に猫を寝かせ、保冷剤を巻いたタオルなどで猫のお腹を冷やすといいでしょう。猫が水を飲める場合は、すぐに水を与え、濡れタオルや保冷剤で体を冷やして病院に連れて行ってください。
感電問題
猫が電線をかじって感電すると、人間も感電する危険がありますので、猫を抱き上げる前に電線を抜いてください。猫が呼吸していないときは、心臓がまだ動いているかどうか確認してください。心臓が止まってしまった場合は心肺蘇生を行う必要があるので、すぐに病院に送ってください。