猫にドッグフードをたまに 1 回か 2 回与えることはできますが、頻繁に与えることは避けてください。また、長期間にわたってドッグフードを与え続けることは絶対に避けてください。猫は肉食動物で犬は雑食動物なので、食事の必要量には一定の違いがあります。市販されている一般的なキャットフードやドッグフードの原材料も異なります。キャットフードの肉の割合はドッグフードよりも高く、ドッグフードの穀物の割合は基本的にドッグフードの方が高くなっています。ドッグフードに含まれる多量のデンプンや炭水化物は、猫に肥満や糖尿病などの悪影響を及ぼすこともあります。
長期間ドッグフードを与えられている猫は、必須栄養素の不足により、時間の経過とともに深刻な健康上の問題や病気を発症します。肉食動物の主な食べ物は肉であり、肉に最も多く含まれる栄養素はタンパク質であるため、猫はタンパク質を摂取することでエネルギーと血糖値を維持します。しかし、雑食動物は食物に含まれる炭水化物を使ってエネルギーを生成します。このことから、ドッグフードを与えて猫に必要なタンパク質を供給することは難しいことがわかります。猫はタンパク質の摂取が不足すると消化障害を起こし、貧血になりやすくなります。タンパク質の摂取が不十分だと、子猫の発育や生殖機能にまで影響が出る可能性があります。