猫コクシジウム症の潜伏期間は通常3～7日です。これは胞子虫類に属する原生動物によって引き起こされる病気で、猫が粘り気のある血便を排出します。病気の猫は食欲不振、体重減少、貧血などの症状を示します。猫によっては、発症後約20日で自然に回復することもあります。
1. 病原体と感染
コクシジウムは主に小腸や盲腸の腸上皮細胞に寄生する原生動物の一種です。オーシストは病気の猫の糞便から排出され、適切な環境で感染性のオーシストに成長します。健康な猫が誤って食べてしまうと、感染してしまいます。
2. 症状
抵抗力の弱い子猫がコクシジウムに感染すると、発熱、食欲不振、血便、脱水症状が起こり、死に至ることもあります。感染数が少なければ、上記のような急性症状は出ず、猫の体に免疫が出来上がります。コクシジウム症に感染した成猫は下痢以外の臨床症状は示さず、体は自然に抵抗力を獲得します。しかし、猫の症状が消えても、糞便中にオーシストを排出し続け、感染源となります。
3. 予防と治療
猫が重度の下痢症状を示す場合は、治療のために動物病院に行く必要があります。感染した猫は他の猫への感染を防ぐために、消毒と排泄物の処分に特に注意する必要があります。
